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世界遺産 サヴォア邸

世界遺産 サヴォア邸

サヴォア邸とは

世界遺産のサヴォア邸をご存じでしょうか。
フランスのパリ郊外・ポワシーにある住宅で、1928年から1931年に建設された鉄筋コンクリートの建物です。
設計は、スイスで生まれフランスで活躍した建築家ル・コルビュジエの設計です。
サヴォア家の別荘として建てられたサヴォア邸ですが、1958年にフランスの国有物となりました。その後、1965年にフランスの歴史的建造物に指定されました。

ル・コルビュジエは自身の建築美学への試みに、このプロジェクトを利用したと言われています。
そのデザインは彼の建築美学の基本的な信条「近代建築五原則」の具体化にあります。
⓵ピロティ:建物を地面から持ち上げ、庭を下のスペースまで拡張
⓶屋上庭園:庭とテラスを機能する屋上を作り、建物が占めていた土地を自然のために開放
⓷自由な平面:耐力壁がなく、機能的に必要な場所にのみ壁を自由に配置
⓸水平連続窓:照明と換気のための長い水平窓を設置
⓹自由なファサード:自由に設計されたファサード(建物の正面から見た外観)は、壁や窓の外板としてのみ機能し荷重を支えない
デザインや機能の詳しくはこちらをご覧ください。
上記の原則を用いたデザインはのちに国際的なモダニズム建築の普及に多大な影響を及ぼします。
しかしこのサヴォア邸、完成後には毎年屋根からの漏水や外壁の汚れ、構造的な耐久性を考慮して設計されていないため、建物には亀裂が入ったとのことです。
居住者のいかなる要件よりも、ル・コルビュジエは「近代建築五原則」を実現したことが重要でした。ですが、この5原則が完全に表現されたのはこれが最後です。
デザイン重視だけでは建築は成り立たない ということですね。

おわりに

地震大国日本では、特に耐久性は欠かせません。
例えばリノベーションの際にリビングにどうしても抜けない柱が出てきた場合、その柱を活用して飾り棚を作ったりして実用的かつ魅せるデザインにしたりしています。
山晴建設ではデザインも考えながら安全で安心、快適な住宅をご提案します。リフォーム・新築問わずお気軽にお問合せください。